~住居~

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香は会社から一時間かかるアパートに住んでいる… 流石に通勤だけで疲れてしまう… その事を会社で鎮に話すと「香はそんなに離れた所に住んでいるのか?」 やや驚いたような様子で聞いてきた 「そんなに驚かないでくださいよ、全く鎮先輩はオーバーですね」 その返事に鎮は 「俺の家なら歩いて5分だ」 香は羨ましそうに 「えっ!先輩の家近いんですか?いいなぁ~歩いて来れますね」 「香…お前、引っ越したら?」 突然の事に一瞬ボーっとしてしまった 「いやいや先輩…金があったらもっと近くに引っ越しますよ?でも、まだ金無くて…田舎出てきて一人だし仕送り無いですから」 はぁ…と溜息をつき肩を落とす香に鎮が言う 「家に来るか?」 … 「えっ?えっと先輩」 やや驚きながら問う 「そっそんな冗談やめてくださいよ先輩っ俺は金もないのに」 半笑いで返事をすると 「金?家賃は月に一万でいいが?高いならまだ減らすが問題あるか?」 目を見開き香は考えた ん~家賃一万ってかなりいいじゃん!しかも会社近いし超ラッキーじゃん! よし… 「先輩が迷惑じゃないなら居候させてもらっていいですか…?なんて…ハハ」 やや冗談混じりに言ってみると 「よし、今週末に引っ越しだな!」 ん?引っ越し…引っ越し~!!と驚きながらも 「えっ先輩っ良いんですか俺なんかが居候して」 そう聞いたら 「来たいから言ったんじゃないのか?」 とやや不思議そうに聞き返す 「あっはいありがとうございます」 そんなこんなで、週末引っ越しを行い先輩との生活が始まった… これから自分の身に降りかかる事態も知らずに…
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