4人が本棚に入れています
本棚に追加
香は会社から一時間かかるアパートに住んでいる…
流石に通勤だけで疲れてしまう…
その事を会社で鎮に話すと「香はそんなに離れた所に住んでいるのか?」
やや驚いたような様子で聞いてきた
「そんなに驚かないでくださいよ、全く鎮先輩はオーバーですね」
その返事に鎮は
「俺の家なら歩いて5分だ」
香は羨ましそうに
「えっ!先輩の家近いんですか?いいなぁ~歩いて来れますね」
「香…お前、引っ越したら?」
突然の事に一瞬ボーっとしてしまった
「いやいや先輩…金があったらもっと近くに引っ越しますよ?でも、まだ金無くて…田舎出てきて一人だし仕送り無いですから」
はぁ…と溜息をつき肩を落とす香に鎮が言う
「家に来るか?」
…
「えっ?えっと先輩」
やや驚きながら問う
「そっそんな冗談やめてくださいよ先輩っ俺は金もないのに」
半笑いで返事をすると
「金?家賃は月に一万でいいが?高いならまだ減らすが問題あるか?」
目を見開き香は考えた
ん~家賃一万ってかなりいいじゃん!しかも会社近いし超ラッキーじゃん!
よし…
「先輩が迷惑じゃないなら居候させてもらっていいですか…?なんて…ハハ」
やや冗談混じりに言ってみると
「よし、今週末に引っ越しだな!」
ん?引っ越し…引っ越し~!!と驚きながらも
「えっ先輩っ良いんですか俺なんかが居候して」
そう聞いたら
「来たいから言ったんじゃないのか?」
とやや不思議そうに聞き返す
「あっはいありがとうございます」
そんなこんなで、週末引っ越しを行い先輩との生活が始まった…
これから自分の身に降りかかる事態も知らずに…
最初のコメントを投稿しよう!