千春くんと千春

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「ママが茅紗お姉ちゃんに 朝ごはんをって。 サンドイッチを作ったので食べませんか?というか、食べて下さいね。 最近ちゃんと食事取ってないって‥ママから聞いたし」 ひいなちゃんは中3。 あたしの一個下だけどしっかりした女の子。 さすが千春の妹である。 千春が大切にしていた‥妹たちだ。 あたしは笑みを浮かべながら頷く。 「もちろん!すっごくお腹空いちゃった。 千春ママのサンドイッチ美味しいから大好きなんだよね! イタダキマース。 あ、そういえば千春は? まだ部屋にいるの?あ!もしかして事情聴取とか?! 学校終わってから聞きに来て欲しいよね」 まったく――‥と、ため息を溢しながらサンドイッチを頬張った。
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