千春くんと私

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外見は小さくて、童顔で、笑顔が絶えない可愛らしい男の子。 青羽千春(アオバチハル) コイツの本性を知っているのは私だけである。なぜなら皆の前では‘猫をかぶる’からだ。 周りにいる女子たちは「やっぱり青羽くんカワイイよね~」と騒いでいる。ショタってる女子を見ているとイラつく。 アイツの中身は可愛くない!むしろ鬼だ。悪魔だ。サタンだ。 子悪魔なんて程度じゃ済まない。 人を騙して喜ぶガキとでも言う。特に、あたしを使った遊びが好きらしく‥… 「先生!春日さんが具合い悪そうなので保健室に連れて行ってもいいですか?」 先生が黒板に本文を写している最中に私の名前を使って叫んだ。 あたしは目を点にさせて彼に目を向ける。 心配そうな顔をして、「合わせろよ」的なアイコンタクトを送られてきた。
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