4.ずぶ濡れの恋心

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今日も雨。このぶんだと明日も。 いつもの時間、いつもの場所。 頬を伝う雨を隠すように傘をさす。 君へ渡すための緑色した傘持って。 自分を通り過ぎる人たちが、馬鹿にして笑うけれど、それでも、雨は止みはしないから。 本当はわかっているんだけど。 この雨の冷たさに勝てるほど、オレは強くはなくて。 唇までたどり着いた雫は塩の味がした。 今日も雨。このぶんだと明日も、この先ずっとずっと。 「冷たい………。」 (仰いだ空が、オレを見て笑った。) (080913)
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