プロローグ

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夢なら覚めればいいと思った 幾度となく頬を引っ張ったがジンジンと痛むだけで、一向に夢は覚めそうにもない できの悪い夢だ 修二は自重的に笑った 夢ならもっと楽しい夢にしてくれよ 修二は溜め息をついたあとあたりを見回した 教室より少し大きい部屋 そして机や椅子が人数分きっちりと几帳面に並んでいる 部屋の後方には人数分の小型ベッドが並んでいる ベッドがあるということはここに少なくとも1日は滞在するということなのだろう そして教室の側面には自動販売機が並んでいる 種類はカップ麺やらの食材やジュースなどの飲料水、そして下着やらの日用品 もう片方にはシャワールームとトイレがある 本来黒板がある場所にはでかい液晶画面がある 今は何も映し出されていない いや、何もというのは嘘…恐怖にうちふるえている生徒たちがうっすらと映っている 現在の状況を確認したところで、次に何故こんなところにいるのかを思い返してみた
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