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機内が静かになったしばらくした後、唐突に隊長が動き出す。
《潜入部隊の準備が整ったみたいだから、そろそろ行くよ》
各機体から《了解(ラジャー)》という声が聞こえ、各々が動き出す。
周りからはバーニアを吹かすような音が聞こえ、出撃準備をしているようだ。
俺も彼らに合わせ、もう手慣れてしまった手付きで起動準備をする。
《ヘンリー・ロイダ、行けるぞ》
《ハインド・トゥーリー、いつでもオッケーッスよ》
他の隊員達の準備が整う中、俺も機体のメイン動力を起動させ、いつでも空に飛べるようにした。
準備は万端だ。
《リョウ・ミナミカゼ、準備完了です》
《よし、【BREAK】隊行くよ!》
隊長の掛け声で各機体が空に舞う。
俺も合わせて戦場になるであろう空へと飛び立つ。
隊長を先頭にした4機編隊で、目的地の基地の方へと再度出発した。
こうして、この部隊に来ての俺の"初仕事"が始まった。
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