幻想入り

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まあ、一夜に限り霊夢にお世話になることになった俺。 神社の中はあまり見た事はないので、俺は少し楽しんでいた。 そんな霊夢は今現在料理中。 俺の鼻を味噌汁のいい香りが擽る。 ──しかし何故、霊夢は見ず知らずの俺にこんなにもよくしてくれるのだろうか? 「情けは人のためならず」という言葉があるがそれを信じているのか? それともただ単に賽銭目当て?……ってそれはないか。 ああ、何を考えているんだろうか。 理由なんて考えても出てくる訳ないさ。聞いてみればいい。 どのくらい考え事をしていただろうか── そうなんだよな。ここは幻想郷なんだよな。 ─俺は元の世界に帰れるのかな。 東方は知ってたけど、まさか自分がその世界に入る──なんてな。 確かにここ(幻想郷)に来れたのは嬉しい。けど、向こうの生活が出来ないってのは悲しい。 ──If…もし、帰れなくなってしまった場合は──── 運命を受け入れる、しかないのかな……
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