発狂する生命

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発狂する生命

人間の命など羽のように軽い 呼吸を止めてしまえば 血を抜いてしまえば 簡単にもぎ取る事も可能である 生まれた時のあまりの小ささにちっぽけにすら思う だからこそ赤子は暗い胎内から抜け出た時 まるで自分の存在を誇示するように 生命の糸を紡ぐように ただ無意識に最愛の母の腕に抱かれて泣き叫ぶのだろう
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