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これは私の体験談です。
私が前に住んでいたアパートの真向かいには、川を挟んで県立病院がありました。それは窓を開けると病室の患者さんが見える程でした。
元々、霊感の強い私はよく霊を見るのはもちろん、幽体離脱や金縛りなど日常茶飯事で慣れっこになっていました。
しかしこの体験だけはあまりに恐ろしかったのです。
私はその日、いつものように自分の部屋で寝ようとしていました。
その時です。
なんとなく窓の外から殺気のようなものを感じ、そっと窓から外を覗きました。
すると病院の建物の真ん中あたりに入院服を着たおじいさんが見えました。
…………が、何か違和感が……。
よく見ると、そのおじいさんは病室の中にいるのではなく、外にいるのです。つまり宙に浮いている状態です。
そしてふと、目が合った瞬間でした。
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