モバ名:【チョンダイ】さんの投稿

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               そのおじいさんが、ゆっくりと二階にある私の部屋に向かって飛んで来るのです。       そして、なんとも恐ろしい顔でビタッ!!と窓にへばりつきました。       あまりの恐ろしさに声も出ません。              「………中に…入れろ………。」              そう繰り返しながら、ズル…ズル…と窓の下へずり落ちて行きました。      (お願い!!どうかそのまま消えて!!)      そう心の中で必死で祈りました。    私の願いが通じたのか、おじいさんは完全に窓の下にずり落ち、見えなくなりました。     それから数分して、私は恐る恐る窓から下を見ました。               まだ居たのです。駐車してある車の上から何度も何度も私の部屋に入ろうと、必死に手を伸ばしジャンプしていました。     私はすぐに布団に潜り、ガタガタ震えていました。     何時間経ったでしょう。夜が明けて来た頃、私はまた窓の下を覗きました。    しかしおじいさんはすでに居ませんでした。     そして病院に目をやると、いつも以上の数でカラスが病院の屋根に集まっていたのを、今でも忘れられません。
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