煙草の煙

精一杯の言葉

灰皿にタバコを擦り付け、もう一度、携帯を手に取った。

さっき別れてからすでに4時間以上経過している。

受信メールボックスから君からのメールを探す
最後から二つ目の受信メール　　

『何時につく？』

今朝、やり取りしたメール。

普段あまり見かけないメガネ姿の君の顔を思い出す。

それから、今日1日の全てが繋がっていく。

俺が寝坊して、朝マックを食べ損ねたこと。
君の観たいといった映画は時間に余裕がなくてみれなかったこと。
結局また、俺の観たい映画を二人で観たこと

そして、今日、最後の受信メール

『わかってるよ…』

今日、別れてすぐ、俺が電車に乗る前に送った酷いメールに返してきた君からのメール。　　

わかってなんかない。

『返信』ボタンを押してメールを作成した。