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「……あはっ」
俺は引きつった笑みを浮かべつつ、音速の壁をぶち破るスピードで準備をした。
――急ぎすぎて家を出る瞬間まで着ていた服が全て前後反対だったのは内緒です。はい。
家を出た時間を見ると58分だった。つらいなぁ…
正直俺は善良な子だ。うん。女の子を待たせて心が痛まない訳がない。え?つか目覚ましかけとけって?
いやぁ…目覚ましで起きてたらこんな苦労してませんって。ちゃんとかけてましたよ。まあ睡眠の春って言うじゃないですか。……言わないですね。
と、1人解説アーンドつっこみをいれながら走っていると、意外にも12時3分には駅についた。
ぐっじょぶ、俺。
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