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待ち合わせに指定した場所あたりに行くと、青花が5秒に1回のペースで時計を見てキョロキョロしていた。
俺のハートが痛むぜ。
「ごめん…待たせたよね?」
「えっ!?あっおはようございます。待ってないですよ?20分くらいしか」
グサッ。晴人は53のダメージを受けた。
「あれ?晴人さん…寝癖で髪の毛跳ねてますよ?」
グサッ。晴人は47のダメージを受けた。晴人は瀕死だ。
「なんだか晴人さん可愛いですね」
青花は笑っている。
晴人は体力が100回復した。
なぜかこいつの笑顔にはポ○モンのかいふくのくすりよりも回復力がある気がする。
「待たせてゴメンな?俺のせいだけど時間ももったいないし、早速行こうか?」
「はい。晴人さん!」
「…っとその前に呼び方変えないか?なんかさん付けで呼ばれるの慣れてなくて…。俺も青花って呼ぶからさ」
「じゃあ…晴くん!晴くんってのはどうですか?」
「青花がいいならそれでいいぞ?」
そう言うと青花は無邪気な笑顔で晴くん晴くんと呟いていた。
なんだか癒されるな。
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