サタデーデート。略してサタデート。

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青花はショッピングセンターに着くなり俺をグイグイ引っ張りながら歩き出した。 「ほら、晴くん!時間は待ってはくれませんよ?」 「時間が待たないなら青花が待ってくれ。腕が千切れそうだ。俺の手は取り外し不可能だ」 「あっすみません…なんか1人で興奮しちゃって…晴くんが一緒にいるって思うと…」 照れるよおい。 俺だって普通を装ってるけど内心バクバクだよ。それに…なぜだろう。自分という存在をこんなにも好いてくれる彼女に、俺は心を惹かれていく錯覚さえあった。 「いいよいいよ。青花が楽しめりゃ俺も頑張るからさ。今日は好きにしれ」 「あっありがとうございます!じゃあまずは…あのお店が見たいです!」 そう言って青花が指差す先にあった可愛らしい服の売っているお店に俺達は入った。
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