青き春の出逢い

サタデーデート。略してサタデート。

｢そっか。なら…さ、俺から言えるのは１つだけだ｣

｢なん…ですか？｣

｢青花、俺と付き合ってくれ｣

｢本当に…私なんかでいいんですか？｣

｢お前が言った言葉を借りるようで悪いが…俺もお前じゃなきゃダメみたいなんだ｣

｢ふふっ…そうですか。よかったぁ…｣

青花は、やっと待っていた俺の気持ちを知れて安心したのか、その目は涙で潤んでいた。

｢泣くなよ。なんか悪いことしたみたいだろ？俺が涙を少しだけ隠してやるから…そしたらまた笑顔に戻れな？｣

俺はそう言って青花を自分の胸元に抱き寄せた。青花は、小さな嗚咽と共によかったよかったと繰り返し呟いていた。