第1章

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「遊園地に行こう」   いつものように一緒に下校していた柔沢ジュウと堕花雨を捕まえて入ったファミレスで、斬島雪姫は唐突にきりだした。 「なんだ突然」 「突然じゃないよ、そういう流れだったじゃん」 「そうだったか?」 ジュウはさっきまでの雨と雪姫の会話を思い出してみるが、確か昨日の深夜アニメはどうのこうのといった話題だった筈だ。 ちなみにアニメやゲームに全く関心の無いジュウは、二人の会話をぼんやりと聞いているだけだったが。 「で、今度の日曜日で良いよね?」 「勝手に決めるな」 「あれ?柔沢くん、日曜日何か予定入ってるの?」 「そういう問題じゃなくだな」 「じゃあ、どういう問題?」
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