第2章

2/6
前へ
/43ページ
次へ
日曜日。 「誰も来ないじゃねぇかよ・・・」 待ち合わせ場所である遊園地の前で、ジュウは呆然と呟いた。 意外と几帳面なところがあるジュウは、約束の時間の15分前には遊園地に着いていた筈なのだが、かれこれ30分は待ち続けていた。 おかげで、金髪に大柄で、どこからどう見ても完璧な不良であるジュウは、遊園地に遊びに来ている家族連れやカップル達から、奇異の視線に晒され続けていた。 そもそも、待ち合わせ場所からして変だった、とジュウは思う。 電車で1時間近くも掛かる遊園地に現地集合、その時点でどこかおかしい。
/43ページ

最初のコメントを投稿しよう!

80人が本棚に入れています
本棚に追加