第2章

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何か騙されているのだろうか、等とジュウが真剣に考え始めた時。 「おーーーい!柔沢くーーん!」 と、大声で叫びながら雪姫が走って来ているのが見えた。 そしてその後ろに、雨、円、とてつもなく苦い顔をした光が歩いていた。 雨は到着するなり、 「ジュウ様。遅れてしまい、申し訳ありませんでした」 と、頭を下げた。 「一応言っておくけど、遅れたのは雨のせいじゃなくて、電車の都合だから。雨に怒るのは筋違いよ」 「別に、怒ってねえよ」 円は言われて、ジュウは若干ぶぜんとした表情で答えた。
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