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窓の方向を見ると
笑顔で手を振る
空色の着物を着た女がいた
｢…さ…くら？｣
自然と口から出た名前
あの時のように走りながら
店に入ってくる楼
｢また会ったね、お兄さん｣
座っていい？と言いながら
返事も聞かずに座る
｢あ、あたしイチゴパフェで｣
いきなりの事で頭がついていかず
目の前でニコニコと笑う楼を見つめる
｢おーい、お兄さん？どしたの？｣
かけられた声にハッとなり
我にかえる
｢あ…あぁ、なんでもねぇ｣
(まさか考えてた所に現れるなんて…)
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