神の右腕

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  「ほら、見てみろ。」     ハワードの言葉に目線を戦場ヘと戻す隊員。     「なっ………!!」     隊員は目を疑った。4:6で負けていた軍勢が、5:5と世界軍が魔界軍を押し始めたのだ。     「なっ。言っただろう?」     どこか嬉しそうに言うハワード。          一方ノエルは………。 我を忘れて、 ただ魔界軍を『殺す』ということだけを考えて、 刀や魔術を使いながら魔界軍を殺していた。 隊員たちは、『神の右腕』の登場に士気があがり、攻撃力も強くなってきている。       「弱すぎ。もうさよならだ。」     ノエルは口を小さく開けながら呟いた。 そこからは圧倒的だった。 魔界軍はだれもノエルには歯が立たず、ノエルにやられっぱなしだった。 気付けば、魔界軍は残り5人というほどまでに減っていて、残る道は"退却"しかなかった。     そして、第二次魔・世界大戦は世界軍が勝利したのだった。   それは、『神の右腕』のおかげと言っても過言ではなかった。
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