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「………ノエル?」
背中から違和感を感じたのかハワードが、何となく俺に目をむけてみる。
「ノエルッ!!!」
思わず叫ぶハワード。
そこにいたのは、さっきまで普通に会話していた"ノエル"ではなく、体を震わせ、何かに怯えている顔をした"ノエル"がいた。
「ノエル!?どうした!?ノエルッ!!」
俺の肩を揺らしながら、必死に呼びかけるハワード。
「…血……血。」
俺の口からは、『血』しか言えない。
いや、勝手に口が動くんだ。
「ノエルッ!!!」
険しい表情をしながらも、どこか悲しそうな顔をするハワード。
「血が………
怖い…。」
俺の口からそんな言葉が出た。
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