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「早く殺ってこい。俺はもう、魔力切れかけてんだよ。」
「了解。
『神の右腕』の名にかけて恥をかかないようにしないとな。」
ノエルは楽しそうに言いながら消えた。
「『神の右腕』!?あんな子供が……。」
隊員が誰にも聞こえないほど小さい声だったが、その声は驚きを隠せない程の声音だった。
『神の右腕』といえば、『最強』という称号にピッタリだと言われる強さを持ち、世界でも有名なのだ。
そんな人物が、たった12歳の男の子とは思いもしなかったのだろう。
そんな驚きを隠さずにいる隊員とは対照的にハワードはにやついている。
「ふぅー。これでやっと勝ったな。」
「勝ったっ!?まだ、我々が負けていますよ!?」
隊員がそういうのも理由がある。今、世界軍と魔界軍を比で表すと、4:6ほどで世界軍が負けている。
「大丈夫だ。なんつったって『神の右腕』がきたんだからな。」
ハワードはそれほどまでにノエルのことを信用してるらしい。
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