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あたしの身体はおかしくなる一方
あたしの心はおかしくなる一方
いつだったか、兄ちゃんに言われたことがあった
あたしの記憶にはまったくなかったのだけれど、兄ちゃんがあたしを抱いたあと、あたしは眠ったはずだった
けど兄ちゃんが言うにはあたしは起きていて、あたしは無表情のまま涙を流し兄ちゃんの背中に爪を立てて何度も何度も引っ掻き続け、自分の腕や身体にも爪を立てた…と
あたしは寝てたのに
でも
あたしの身体にはあたしの知らない傷が増えていった
よく
記憶が飛ぶようになっていた
どこで何をしたかわからない時間が増えた
怖かった
無意識に人を傷付けることが怖かった
自分ならまだいい
人を傷付けたら
あたしはまた独りぼっちになるじゃない…
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