184人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな生活を続けながら兄ちゃんたちは卒業していった
また
あたしの学校の楽しみが減ってしまった
二年のクラスは、知ってる子が一人もいなかった
泣きたい…
唯一救いは担任が変わらなかったこと
でもそこであたしは学力学年トップの友達ができた
陽子サン
ちょっと変わり者だけど、すぐ大好きになった。
一年のときよりも勉強するようになった
陽子サンに近づきたかったから
あたしはその時の友達の色に染まる人間だった
だから陽子サンが傍にいれば勉強するし
遊ぶ子だったら勉強なんかしなくなっただろう
嫌われたくないから無意識のうちに合わせる
あたしが
生きて来た上で必須とした能力
ねぇ
あたし、嫌われたくないよ?
兄ちゃんとは、学校帰りにあたしが兄ちゃんちに行くようにして会っていた
でも疲れてきた
あんな男の為にあたしは毎日電車賃を払って会いに行く
滑稽だ
最初のコメントを投稿しよう!