僕の大好きな人

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高鳴る鼓動が五月蠅くて、きっと顔が赤くなっている。 「お前か、入学当初から学年トップの成績を保ち続けて居る南」 また名前を呼ばれた。それだけで嬉しかった。 だって今まで話した事が無かったから。 「今日呼んだのは他でもないお前に雑務を手伝って貰う」 …何故?だって僕は少し頭が良いかもしれないが一般生徒だよ。と言うより普通は無理でしょ。 「まぁいきなり言われても困るだろうけど、もう決まった事だから、これからよろしくな」 そう言って手渡されたのは此所の鍵と何かが書かれた紙とベストだった。 紙には番号とアドレスが書いてあって林先生本人の携帯データだった。 それをもらってすっごく嬉しいです。嬉しいですが、話が読めなくて。 詳しくは放課後話すからとそのまま教務室から出された。 手にはしっかりと渡された鍵と紙とベストが握られて居た。
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