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この状況からしてあの人が来た事が解る。国語教師林先生だった。
ただ開けられた道を悠然と歩き、周りには目もくれず歩いて居た、でも一瞬林先生がこちらを見た気がした。
気のせいかも知れないけど、目が有ったと思っただけでドキドキしてしまう僕は重症だと思う。
でもあの人が話しかけてくれる事なんて一度も無くて、もし話しかけてくれたら僕はしっかり話せるだろうかという不安が少しあった。
お昼を食べようと準備していた時の事
『2-A南詩夢至急国語教務室に来い』
命令口調の放送が流れた。
その放送を掛けた人は紛れも無くあの人の声で、自分の名前を呼ばれた事が凄く嬉しかった。
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