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その時、卯月はちょっと淫猥な夢をみていた。
街を歩いていたら、昨日テレビでみた彼女が声をかけてきて、そのままホテルへと誘った。そこで寝そべる俺の胸元に彼女は手を置き、胸板をさすりながら乳首を指で摘みとるとぎゅっとつねるように力をいれた。
「感じる?」
彼女は聞く。
感じる……、というかなんか痛い。むしろちぎれそうなほどの強い刺激が…。
「いたたたたっ、強すぎるよ」
痛みで目が覚めた卯月は自分の胸元がはだけてることに気付いた。しかもなにやら黒いものが自分の胸元にいたことでしばらく放心していたがやがて糸が切れたように叫んだ。
「いぃぃやぁぁぁぁ!!なにこれ、なにこれ、せんせー、どこいったの。たーすーけーてー」
腕は繋がれたままで振り払うこともできずにじたばたするだけ。
しかし無情にも痛みが増すだけでとれる気配はなかった。
そこにカメラをもった咲智が現れた。
「何やってる、そんな暴れたらちぎれるだろっ」
カメラをほったらかし卯月の乳首を挟んでた黒いものをそっとひっぱった。
「はぅぅ、ひっぱらないでください、せんせー。先が食い込んでるぅ」
その黒いものは、はなそうとすればするほど挟む力を強くしていった。
咲智のいったへらくれすとはもうわかってるとおもうがクワガタだ。ヘラクレスなのにクワガタなのだ。しかもノコギリオオクワガタ。
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