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Take3:危険……!?
卯月もあげはと一緒なら逃げれると思っていたがこうも多易く手錠が外されるとは予想してなかった。それにあげはの持ってた手錠はちゃちな玩具ではないからだ。卯月も咲智の目を盗んで逃げようとしたその時…。入口にはすでに咲智が待ち構えていて手錠がくっついたままの左腕を掴み卯月の腕はそのまま入口の窓を覆うようについてるカーテンのパイプに鎖がとおされ、もう片方の手首にわっかがしっかりかみついていた。
「えっ……、これ何かの冗談ですよね?」
咲智は首を横に振る。
「進路のことだ。今からいくつか質問する。答えろ」
(この状態でぇ?)
「私の質問に躊躇したり答えられなかったら…」
(たらぁ…)
「服を一枚脱いでもらう」
(なんですとー)
それはつまりあれか…?ストリップしろと?
どっからわいたのか帰ったはずのあげはと空須が座っていた。
「………。」
「お前等は帰れ」
ふるふると首を横にふる二人。
「じゃあ二人共物理の成績はなしね…」
言い終わるか終わらない内に二人はもういなかった。
「よし、邪魔者はいなくなった、と」
(あんた何するつもりだー)
卯月は内心ひやひやしながらこれからどうするか考えていた。
いや、どうなるか考えていたのだ。
しかし卯月には想像できなかった。したくなかっただけかもしれない。
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