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ある日、俺は友人達となにかをして遊んでいたようだ。
そこで知ったある話…俺の恋人が死んだという信じられない事実。
最初は冗談かなにかだと思った。しかし、現実はそうではなかった。
誰もあらためて肯定したわけではない。重い空気が立ち込めていたわけではないのに…俺は直感的に理解してしまった。
知らないほうが幸せだったその答え…彼女はもうこの世にいないのだと。
俺はその事実にとてもショックを覚え、悲しいとさえ思えた。
しかし、決して泣くことはなかった。
ついちょっと前まで一緒にいて当たり前だった。近すぎて、当たり前すぎて、本当に今彼女を大切に出来ていたかもわからなかった。
もしかしたら粗雑に扱っていたかもしれない…それが後悔の念となって俺の胸に押し寄せて来た。
眠れなかった。気分を紛らわそうと思ったのか、俺は風呂に入ることにしていた。傍らにはなぜか、恋人の死を俺に告げた男が一緒にいた。
俺はその男に、なんで、どのように彼女が死んだのかを詳しく聞こうとした。しかし、彼は話をはぐらかすばかりで真実を語ろうとはしなかった。
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