25人が本棚に入れています
本棚に追加
第六話~友達の家で…
これは、20歳の時。大阪にいた時の事です。
当時私は、大阪の友達や元彼の家を転々としていました。
そして、ある子の社員寮のマンションに居候した時の事です。
そこは、4DK位ある広いマンションで友達とその同僚と同僚の彼氏と住んでいました。
同僚の人とは余り会話とかはなく、部屋も別々だった為に互いの存在感は余りありませんでした。
お風呂入る時間が決まっていて、友達が私が入る番を教えてくれました。
当時、バイトをしていたので疲れた体を癒してくれるのは、風呂とたまに行くカラオケとイベントでした。
他人との生活に余り自由はありません。
ある日、いつものように風呂に入る順番がきました。
そこのお風呂は、温度設定が出来る所でいつも40℃に設定されていました。
設定を確認しシャワーを出し、浴びていると急にお湯が水へと変わり『故障かな?』と思いつつ、給湯器の温度設定を見ました。
色々な数字が交互に浮かび上がり、やはり故障かな…と思ったその時です。
『きゃははははははっ』
女の子の笑い声が天井から響き渡りました。そして、何もなかったかの様に静かになり、お湯に戻りました。
私は『遊ばれたな』と思いつつ、その場を後にしました。
最初のコメントを投稿しよう!