死と友人

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時計の針は6時40分前後を指していた、そろそろ帰った方が良いかもしれない。 零が立ち上がった瞬間、風がブワッと強く吹きさらし木の葉をガサガサと揺すった。 そしてその風と共に嫌な匂いが鼻を掠めた。 濃い血の匂い……。 その匂いの方向を向くと、一人の怪我人が石段の上に立っていた。
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