視界と幽霊

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『放課後の学校に呼び出しなんてなんて学園ラブコメにありそうな展開~!!女っけの皆無なアンタに遂に春が来るのかぁ!?』 「早々に決めつけるなタコ、相変わらずネジが3本ぶっ飛んだような発言しやがって」 しかしあやめのかってな妄想はともかくいったい何の狙いがあるんだか。 (ま、行けば分かるか……) 深く考えないようにしよう、少なくとも今はそれが一番だ。 自転車に乗り家に向かいこぎだす、夏が近くなるこの蒸し暑い陽光。 「……あつ」 帰ったら単車に乗り込み軽くドライブして風に浴びようと考えた。 そして自分に予知能力があるとしたら、こんなに楽天的に行動してはいなかったであろう。
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