不変の季節

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「おっはよう、慶ちん、唯」 満面の笑みで声をかけてきた こいつの名前は五十嵐拓郎 (いがらしたくろう) お調子者で楽天的 天然というか単なるバカなのかわからないがからかいがいがあるやつだ 「何?慶ちんも遅刻?毎日あれ受けてるの大変だね」 「だから毎日じゃなくてほぼ毎日だ」 またしても反論してやった 「だからの意味がわからないよ」 「すまんすまん。さっき唯にも言われたからさ」 「耳ほじりながら言われても悪いと思ってるとは思わないんすけど!」 ちょっと怒った顔をこっちに向けてきた 「そういえば唯、拓郎が入ってくる前になんか言わなかったか?」 「えっ?なんでもないわよ。気のせいじゃない?」 「そっか、気のせいか。疲れてんのかな?さて、寝るか」 唯は少し赤い顔をしていたが気にしないで椅子にもたれかかり目を閉じた 隣から無視しないで~と聞こえたのは言うまでもない
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