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――なんだろう……なんかすごく騒がしいような気がする。
また幻聴かな……。
だってすごく眠いもの……。
睡魔に負け、ついに目を閉じてしまいそうになった時、
ガシッ…っと何かに両肩を捕まれた。
『……っ!!』
な、なに!?
肩を掴まれた衝撃のおかげで、なんとか意識を手放さずに済んだ。
けど肩を掴んでいる何かが気になり、そっと顔を上げてみる。
クマじゃありませんよーに……と願いながら。
顔を上げると、目の前に淡いブルーの瞳をした人が、こちらを睨んでいた。
「――¥∴§*£¢!!!」
な、何!?
今度はワケのわからない言葉……?
今なんて言ったのよ、この人は……。
怒鳴られたということだけはわかったけど、肝心の内容が日本語でないから、何を言ってるのか、私にはさっぱりわからない。
……英語?
はたまたフランス語?イタリア語?
何を言われたのか解らず黙ったままでいると、
「――*¥£、§%$∂℃∴@¢%∴?」
またワケのわからない言葉で話し掛けられる。
今度は表情からして、怒られているわけではないみたいだけど……。
でも、こんなに近くにいるんだから、そんなに大きな声で怒鳴らないでよね。
おかげで耳が痛いじゃない!
しかも何言ってるか全くわかんないのよ。
私は、何て答えればいいのよ!?
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