復讐者─2

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   はぁっとヒナは溜め息をついて、壁に寄りかかった。  サラと一緒に帰るようになってから、ここに来るのはもう何度目になるかわからない。サラの学習能力の無さに、ヒナは呆れるばかりだ。 「失礼しましたー」  しばらくして、サラが出てきた。彼のふてくされた態度は、いつもの事。 「また没収しやがった」  ブツブツと呟くサラに、ヒナは苦笑するしか無い。 「学校では外せば良いのに」 「あれは第参区の仲間に貰った物だ。大切な物なんだよ」  小さく呟いたサラに、ヒナはまたしても溜め息をついた。言うだけ無駄だったようである。  そのまま二人が校舎から外に出ると、晴れ晴れとした青空がオレンジ色に染まりかけていた。明日も晴れるかな……、ヒナはぼんやりと思う。 「そういえばお前さ、卒業したらどうするんだ?」  並んで歩きながら、ヒナはふと疑問を口にした。  
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