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真っ暗な部屋の中に
白い王の椅子。
とその上に 真っ黒な服に包まれ下を向いた人が座っている。
男 か 女 か分からない。
そいつが俺に気付いてゆっくりと顔を上げる。
男だった。
(コワイ……… 何で俺の体動かない⁉
逃げたい…この場から
一刻も早く)
顔が見えた。
真っ黒の髪に 血のような紅い目
紅い唇。
ひと目みて…カッコイイと思ったけど不気味感と奴の怖さに身が震えた。
銀で作られた王冠に宝石がちりばめられた そいつにピタッリ の王冠が頭の上に乗っている。
ニヤリ。
俺を見て 笑った。
紅い唇が動く
?『やっと 来たね。 “王の血を継ぐ者”
いや…… “俺の血を継ぐ者”』
(はぁ?)
奴は、待ちくたびれたかの用に足を組んだ。
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