カ ミ カ ク シ

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『コイツを……これ以上太らせないで下さい。』 ズザザザァーー! 四人が滑った。 『太っても俺が愛してあげるんだからええねん! だから……太陽ちゃん?』 太陽は、目に涙を浮かべて顔を赤くし震えた。 (あ~あ。 本当に鈍感だな) と四人が心の中で突っ込む。 千歳が 太陽? と心配して手を伸ばしたが… パチンッ! 手を叩かれた。 『バカッ!』 と だけ言って自分の部屋へと行ってしまった。 …………… ………… ……。 長い沈黙が流れた。 『あぁ! 太陽ちゃん泣かせたなお前ッ! はよ謝りにいかんと』 亮が言う。 『無理だよ。 姉ちゃんがああなったら当分部屋から出てこないよ』 と大地が言う。
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