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「えへ♪いっちー優しい♪ありがとっ♪」
腕に抱きついてくる
「ち、ちょっ!どこだと思ってんだ!離れろ!狩られる!狩られるから!!」
「そこの生徒!静かにしなさい!!」
なんで俺ばっかり……泣くよ?泣いちゃうよ?
「あ~惜しい…!せっかくラブラブしてたのにぃ……」
コイツはどさくさに紛れて何言ってんだ
そんなコトないですよ!?
ありませんとも、えぇ
まぁそれからなんやかんやで下校時間になった
カバンを持って帰るところだ
え?なんやかんやは………なんやかんやです!!
と、またうるさいのが来た
「いっちー♪帰ろぉ~♪」
「いいけど……帰る方向一緒だっけ!?」
「忘れたの?いっちーん家の隣、私の家じゃん。いっちーが帰って来るなら、今ある家に来るっていっちーママに聞いたんだよ」
あ……そういえばそうだったな
よくお互いの家で遊んだものだった
忘れるくらい懐かしくて思わず苦笑してしまった
「…そうだな、じゃあ帰るかっ」
「うんっ♪早く早くっ♪」
愛華が手を引いていく
「って、おいぃぃぃぃぃ!!そんな全力で走るなあぁぁぁあ!!コケるコケるコケる!!ゆるやかだけど一応ここ坂ですよ!?ねぇ聞いてます!?メッチャコエエェェーーーァァァアアア゛ア゛ア゛ー!!」
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