プロローグ

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ポーン ポチャン… 取り合った挙げ句、おもちゃは川に落ちてしまった。 無惨にもおもちゃは沈み、ドンブラコと流れていく。 僕に落ちてしまったおもちゃを取る術はなく、どうしようもなくなった末に僕が取った選択肢は、泣くコトだった。これしかなかった。 「あ…落ちちゃった…」 「う、うわああん!!」 「あ~あ、また泣いちゃったよ…泣き虫なんだから~」 呆れ顔で愛華ちゃんは僕をの頭を撫でて慰める。いつもこんな感じで愛華ちゃんにいじめられていた。 これは遠い幼稚園の思い出……
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