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季節は巡り、桜舞う頃…
今は小学3年生
普段と変わらない日常。ただ今日は違った。何故なら……
「急な話で言いにくいんだけど……明日から一紀君が遠くに転校します」
先生が寂しそうな表情で告げる。みんなにとっては驚きを隠せないだろう
「えっと…僕だけみんなと一緒にいられなくなっちゃうけど……いつかまた……会おうよ」
今にも泣きそうだ…。まだ泣き虫は直ってないんだな、これが…
クラスの中には泣く人、最後の話しをする人、色々いた
(愛華ちゃんは全然悲しくないのかな…)
だって今日1日、ずっとムスッとしてたから
でも学校が終わってから、僕は愛華ちゃんに校舎裏に呼ばれた
校舎裏は陽が当たらず、日中といってもヒンヤリと薄暗い
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