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「あ…ごめんね……親の転勤で急に決まったことだったんだ……」
「ひっく……ひっく……」
今の涙を見ると、今まで悲しいのを我慢していたコトは誰でも分かる。
だから、僕は決めた。
「愛華ちゃん……。いつか絶対に愛華ちゃんに会いに戻ってくるからさ」
「……ホント……?」
ずっと泣いていた愛華ちゃんの涙が不意に止まる。
それだけで嬉しくなって、安心した。
「うん、約束ね」
僕たちは指切りをして最後の挨拶をした。
「バイバイ。ちゃんと約束守ってね!いっちーのコト大好きだよ!!」
「僕も大好きだよ!バイバイ!!」
今になって思えば、この約束が全ての始まりだったのかもしれない。
それから愛華ちゃんがいない生活が始まった
それからまたまた季節は巡り巡って7年後……
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