第一章   何かいるよっ!?

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      「材料?魔術士が、何の材料を探してるんだい?」     興味ありげに、ルーウェンが聞いてくる。     「マリーは、ザールブルグで魔法の道具を売るお店を出してるの。でも始めたばかりだから、まだいろんな薬草だとかが不足してて……それで二人で探しに出かけてきたのよ」     「ふーん、そうなんだ」     シアの説明にルーウェンは相槌を打った後、急に笑みを見せてきた。     「もしよかったら、オレが手伝ってやろうか?」     「え?あなたが?何を?」     「もちろん、キミ達の護衛だぜ」     マリーを見つめながら、ルーウェンは軽くウィンクをした。     「な、何よ……その手は?」     「決まってるだろ、先払いさ。俺も生活が大変なんでね!」     差し出された掌を、マリーはパチンと手で叩いて払った。   「あたし、お金ないわよ!」     「……威張って言うことかよ?」     「仕方ないわよ、ないんだから」     「はははは、正直なんだな!気に入ったよ!」     「か、勝手に気に入らないでよ……お世辞を言ったって雇わないわよ」     「わかったわかった。じゃあ、逆にオレが仕事を頼んでやるよ!」     「え?」     意外な申し出に、マリーは思わず自分の耳を疑ってしまった。      
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