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「…‥へ~~~え‥でもさぁ?…それってあんたの好きな人のことじゃないの?」
一瞬、冬香が何を言ったのか判らずにポカンとしていたのだろう。
冬香は使っていなかったストローの袋をコイル状に剥いて水をかけて尺取虫を作りながら続ける。
「…だからさ?‥それって‘麻里さん’のことでしょ?‥違う?」
先程より更に憎たらしい笑顔を向けた冬香を見れば私の手足の先から熱が去り、頭にその血が登っていく。
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