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少年には魔力が無かった。
家では犬以下に扱われた。
そして彼の六歳の誕生日の日。
?「この家から消えろ」
?「・・・・・え?」
この日、少年は捨てられた。存在を否定されて・・・・。
?「餞別だ、くれてやる」
渡されたのは一降の剣。なんの装飾も施されていない粗末な剣。
?「『転移』」
そして彼は暗い森に飛ばされた。
そして死んだ。
・・・・・・・・・・筈だった。
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