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つんつん、と何者かに頬を突付かれた植緒がうっすらと目を開けると、そこには本来いるはずの無い人間の顔があった
あ
「あ、え!?えぇ!!??」
ガラにも無く取り乱す植緒。
い
「良いリアクションですね、相生君」
きれいなロングの黒髪をさらりとゆらし、少女は植緒に微笑みかける。
う
「う、嘘だろ、何で志瀬が!!」
うろたえ、声を荒げる植緒に、志瀬と呼ばれた少女は困った様子で、
え
「ええと、何で、といわれましても」
いいながら、黒板に視線をやる。
そこには、白チョークで大きく須佐祖志瀬(すさそ しせ)です 不束者ですがよろしくお願いします。と、書かれていた。紛れも無く、植緒にとって見覚えのある名前と、見覚えのある筆跡である。
お
「お前なのかよ、転校生って!!」
美少女転校生の正体見たり幼馴染。
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