会話であいうえお小説 告白編その1

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つんつん、と何者かに頬を突付かれた植緒がうっすらと目を開けると、そこには本来いるはずの無い人間の顔があった あ 「あ、え!?えぇ!!??」 ガラにも無く取り乱す植緒。 い 「良いリアクションですね、相生君」 きれいなロングの黒髪をさらりとゆらし、少女は植緒に微笑みかける。 う 「う、嘘だろ、何で志瀬が!!」 うろたえ、声を荒げる植緒に、志瀬と呼ばれた少女は困った様子で、 え 「ええと、何で、といわれましても」 いいながら、黒板に視線をやる。 そこには、白チョークで大きく須佐祖志瀬(すさそ しせ)です 不束者ですがよろしくお願いします。と、書かれていた。紛れも無く、植緒にとって見覚えのある名前と、見覚えのある筆跡である。 お 「お前なのかよ、転校生って!!」 美少女転校生の正体見たり幼馴染。
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