第一話

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フェンスから体が離れて 下を見ると人がいた。 「ちょっ!どいてっ!」 「あ?」 下にいた人はこっちを見たけど その時にはもう遅くて、 見事に下敷きにしてしまった。 「いってぇー…! 何してたんだよお前。」 下敷きにしてしまった人を見ると 男の人で、先生のようだ。 「あ、ごめん。」 ゆっくりとその人の上から退いて 仕方なく手を差し出す。 「お前、新入生? 入学式早々遅刻かよ…。」 色々言いながらも その人は私の手を取って 立ち上がった。
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