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ダメだ。もう…心が押し潰されそうだ。寂しくて…寂しくて…
俺は部活に出ず部屋に籠もっていた。いつもの日常の筈なのに…何もかもが違う。
父さんには忘れろと言われたが、忘れられる筈がない。
「はぁ……キツいな」
俺はベッドに寝っ転がった。
俺のせいで和奏は連れてかれた。俺のせいで和奏は辛い思いをしてる。
何もかも全部!俺のせい……
あの時は楽しかったな……和奏とお祭りデートをして…確か射的で的に当たらなくてあたふたしてる和奏が可愛らしかったな。
浴衣姿も最高だったよ……。
はぁ…出来る事ならもう一度会いたい。多分会ったら和奏を拉致って一生俺のそばに居させる。
それ程俺は…和奏に会いたいんだ。
果てしない闇の向こうにoh oh~♪手を伸ばそう~♪
ケータイの着信音が鳴り俺はケータイのディスプレイ画面を確認すると良之からの電話だった。
「なんだよ……」
『翼!今何処にいる』
妙に焦ってる良之、何かやらかしたのか?
「何処って家だけど」
『今すぐ学校来い!』
「はぁ?何でだよ?めんどくせぇ……」
『馬鹿野郎!お前今来なかったら後悔すんぞ!良いから来いよ!』
そう言って良之は一方的に電話を切った。
後悔するか……俺はもう後悔してんだよ。
でも何が後悔するのか気になった俺は制服のまま学校に向かう事にした。
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