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「んじゃ…もう和奏と一緒にいて良いんですか!」
「はい…私は桜井翼様に朝倉和奏様をお返しに来ただけですから…この度は本当に申し訳ありませんでした」
おっさんは必死に頭を下げてくる。なんかこんな凄い人が俺みたいな一般人に頭を下げてると気を使うな。
いや…まだ聞きたい事はある。
「んじゃ…安曇野村も…無くならないんですか?」
「はい…私が差し押さえましたから…」
良かった。これで村人の事は心配ない。
でも一番気になる事がもう一つ……
「最後に……何で和奏が秋北の制服を着てるんですか?」
俺がそう質問するとおっさんは何の迷いも無くはっきりと言ってきた。
「それは、和奏様の願望で翼様とご一緒の高校に通いたいと…制服などはこちらからご用意いたしました。ちなみに…翼様のご両親には了承して貰ってます。」
和奏が俺の学校に通う?嘘じゃ無いよな?つかご両親って…まさか
「俺の両親って…まさかとは思うけど…和奏が俺ん家に住むって事?」
「はい…和奏様の願望ですから…こちらは和奏様の願望を全て了承しました。それでは、私は失礼します。」
それだけ言っておっさんは黒服の人と真っ黒なリムジンとか言う車に乗って行ってしまった。
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