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「お前…考える事が凄すぎだぞ」
「あれ?翼寂しく無かったの?」
意地悪そうに笑いながら言う和奏をもう一度抱き締めた。
「寂しかったに決まってんだろ…もう、離さねぇからな!つか離してやらねぇ!」
「翼…これからいっぱい思い出作ろうね!」
「当たり前だ!」
俺は少し腰を降ろし和奏にキスした。優しく優しく軽いキス。これも久々に感じる。
「お~い…俺達の存在を忘れてませんか~」
「そうっすよ!俺達の存在を忘れないで下さいよ!」
すっかり後ろの二人の存在を忘れていた。俺は和奏から唇を離した。
和奏の頬がほんのりと赤い。
「照れてんのか?」
「ち、違うわよ!翼が…その…いきなりキキ!キスしてくるから!」
俺はあたふたしてる和奏の手を握り締め柔らかく微笑んだ。
「和奏…これからもこんな俺をよろしくな」
「あぅ……不束者ですが…よろしくお願いします。」
もう離してやるもんか……
やっぱり俺と和奏は結ばれる運命だったんだ。
どんなに引き剥がされても俺達の愛は本物だ。
この3日間は凄く長くて辛かった。
俺はまた…新しい道を和奏と一緒に歩み始めた。
俺はあの甘い夏休みを絶対に忘れない。
そう…絶対だ!
甘い夏休み 完。
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