~事故~  記憶喪失

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~事故~  記憶喪失

七海がボンヤリと 駅のホームへと歩いてゆくと 後ろの方から慌てふためいて走ってくるおばさんに追突され、 七海はホームより線路へと落下………。 七海『ぁッ…ギャーッ!!』 おばさん『イテテテッ、あ~…大丈夫?ごめんなさいぃ』 『大丈夫か?手掴んで!電車が来ない内に早く!!』 七海『ぁ、すみません。ありがとうございます(笑)』 おばさんとそばにいて駆けつけてくれたサラリーマンのおじ様2人の3人が七海を無事にホームへと助け出してくれた。 おばさん『本当にごめんなさい。怪我はない?どこも怪我してない?』 七海『大丈夫です☆どこも怪我していません。本当に大丈夫です!』 サラリーマンのおじ様『本当に大丈夫か?何もなければいいが……』 『おばさんも気をつけてよ、そそっかしいのにも程がある!!もしもの事があったらどうしてたんだッ』 サラリーマンのおじ様は声を荒げておばさんを罵る おばさんは、 本当に悪かった、と頭を下げるばかり。 七海『おじ様、おば様!もうやめて下さい。私は大丈夫ですから!助けていただいただけでもありがたいです。ご迷惑お掛けしました。ありがとうございます!』おじ様もおば様もホッとした様子で 『気をつけろよ』と七海の方をポンと叩きおじ様は階段を上がり駅の外へと向かった。 おば様は七海に向かい一礼し電車の中へ。 七海はと言うとその時既に、記憶を失っていた。 怪我一つしていない。というのはまるっきりの大嘘。 血が出ていなかったのが、幸い。 でも、後頭部を強く打ち、それまでの記憶を全て無くしてしまった様だ。
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